2011/04/11

スケール

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3万人、津波にさらわれた。電車は運休、車はガソリン不足で使えず、速い脚がなくなった。停電で、夜を見通す目を失い、インターネットで世界中に張り巡らせた神経は遮断された。

ヒトのスケールについて改めて考えている。3.11の前に持っていた自己のイメージと、今心に浮かべるそれは同じ大きさだろうか。世界の広さは、手の届く距離は同じだろうか。違う、とすれば、正しいのはどちらだろうか。どこかで、その測量に使う水準器が歪んでしまっていた。ヒトひとりは小さなもので、無力で、壊れやすい。

そんななかで、今日は幾人かの久しぶりの友達に会った。彼らの作ったものを見て、歌を聴いた。「小さな体」から生み出されたものは強いエネルギーに満ちていて、これまでとこれからを繋ぐ物語の中にあった。
いま、ヒトのスケールを正しく測り直すタイミングが訪れた。ひとりの大きさはどのくらいなのか、発する声はどこまで届くのか、手は誰のところまで繋がるのか。

僕はといえば、自分を過小評価しすぎて、本当にそのサイズになってしまっているのかも。ちょっとつっついてみよう。月曜日からまたがんばろう。

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