2011/03/07

記憶のルーツ

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昨夜はたくさんの夢を見たように思う。なぜだかはわからないけど、どれも子どもの頃に関連した夢。起きたときに少なくとも2つ、覚えていた。

ひとつは、中学校が舞台。学校の風景はでたらめだったけれど、体育祭当日らしい。クラス対抗のダンスだか応援合戦のようなものをしていて(実際そういうものはあった)、ちょうど自分のクラスが踊り始めたところ。僕はソロパートで途中から登場することになっていた。だけど、どういう振付なのか、何をすればいいのか全く分からない。
出番が来て、とにかく思い切ってみんなが踊る体育館の中心へひとり飛び出してみる。だけど、やっぱり何をしていいのかわからず、その場に立ち尽くしてしまう。

ふたつめは、小学校の夢。とはいっても自分は今のままの大人で、卒業した小学校の周りを歩いている。裏手に回ると、そこは里山のようになっている。新緑が美しく、小川が流れ、ゆく道のところどころに朽ちた木造の建物やアパートがぼうっと建っている。実際の小学校の裏手は細い商店街のある下町でただの住宅街なのに、その時は全く思い出せない。それどころかひどく懐かしささえ感じている。もともとが架空の景色のはずなのに、「まだ景色は綺麗だけど、ここもひどく変わってしまった」なんて考えている。

あのどうしようもない懐かしさはどこから来たんだろう。何度も繰り返し夢に見る景色というのが子どもの頃はいくつかあったものだけど、そういうもののひとつだったのだろうか。
夢というのは不思議だ。自分でもどこかへしまいこんで、どこかにあるということすら忘れている記憶が自分から転がりでてくる。何か訴えるように。その記憶を形作った頃の感情や出来事を思い出すことができたら、自分のことをもう少し理解できる気がする。でも、もうずいぶん遠くへ来てしまった。

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