2010/09/01

着地点

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父に付きあって、富士総合火力演習を見てきた。4時半に起きてさいたまから静岡へ。
総火演へ行ったのは小学生以来かな。父はもう長いことサラリーマンだけど、若い頃は自衛隊に所属していた。家が貧乏だったから、勉強しながら給料のもらえる防衛大へ入ったということらしい。
久しぶりに見る戦車砲や対戦車誘導弾は思いのほかすごい迫力で、耳が痛かった。安全なところから見ている分には男子として興奮するけど、ああ、戦争には行きたくないな。
人が点にしか見えない高度から降下するパラシュート。父も昔空挺団にいたらしい。今の体形からは想像できない。レンジャーもやっていたと言うから、あまり身体の強くない父としては相当無理していたのだと思う。




帰りには母方のじーちゃんちに寄った。
じーちゃんは13人兄弟の12番目で、上の兄弟はみんな戦争で亡くしたらしい。じーちゃんも志願して試験を半分合格していたのだけど、ひいばーちゃんが「うちはもう十分お国に尽くしたのだから、これ以上はうちの男を取らないでくれ」と、泣いて懇願したのだそうだ。じーちゃんはいっぺんに気持ちが変わってしまって、2次試験の答案は白紙で出してきたという。
当然先生には怒られ、非国民とまで言われたらしい。

そうしてめぐりめぐって、僕が生まれましたとさ。戦争はやめよう。

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