2010/08/24

沖縄のこと

RIMG0974-2

とくべつ、言葉にしようという欲求が湧かなかった。写真も殆ど撮っていない。(初めのうちにいくらかiPhoneで撮った写真は、iPhone本体と一緒に天に召され…いや、海に還った。)
けっこう、…じゃない、かなり、スピリチュアルな旅だったと思う。口に出すと壊れてしまうとか、嘘になるとか、あるいはそういうことなのかも。

どっしりとしたエネルギーを感じる、古い集落跡の残る森を子どもたちと探検したり、斎場御嶽へ参ったり。他にも色々とあって充実した6日間だったけど、総じて五感のいっこ上を刺激されるような日々でした。帰ってきてから、ほんと、埼玉とか東京って閉じているなあと思う。

むこうで突発的にCoccoを聴きに行くことにしたのもよかった。『陽の照りながら雨の降る』を沖縄で聴くのは、小さな夢のひとつだった。
生で聴いたのは2度目だけど、彼女が歌う姿を思い返すと、不思議な感覚に陥る。実際はそれほど近くもない席で小さく見えているはずなのに、感覚の上ではすんごく大きい。もう、どアップって感じ。
楽曲の出来、歌唱力、ライブの昂揚感で感動させるアーティストはたくさんいるだろうけど、Coccoっていう体験は他で感じたことがない。彼女の場合、「歌」が、完全に身体という器のふちを超えて溢れてしまっている。
とうぜん、CDになんか収まらないんだ。映像でも難しい。身体で向き合って初めて、そのスケールがわかるような。
どうしてあんなに危うく、生きるのがままならない人なのか、声を聴くとわかる気がする。

2 コメント:

ラサ さんのコメント...

coccoかぁ・・・。
彼女は身を削って歌っているような感じがします。
rainingという曲が大好きで、レコード持ってるよ。
プレーヤーないけど^^;

沖縄は、とても不思議なところ。
私は小学生の時にはだしのゲンを視聴覚室で見てから戦争物は一切ダメで、
高校の修学旅行が沖縄に決まったときも、行くかどうか本気で迷ったほどでした。
でも、思い切って行ってみたら、戦争体験も逃げることなく聞けたし、
防空壕の中でも冷静に物事を見ることができた。
それは沖縄自体が放っている、
どこか人々を包み込むような精神的な世界を感じたからじゃないかなぁと感じています。
うまく言えないけど!

あ!誕生日もうすぐ!きゃぁぁ。

Unknown さんのコメント...

>ラサさん
誕生日!
おめでとうございまーす!!
僕もやっとつらかった本厄を抜け…るのでしょうか? あれって数え年だから年明けまで変わらないのかな??
ともかくおめでとうございまーす!

raining僕も好きでした。明るい内容の曲ではないけど、透き通っていて綺麗ですよね。
coccoの曲って、つくりものの感じが全然しない。全部に生きたエネルギーがそのまま宿ってる気がする。

沖縄の包み込むような感じ、わかります。
最近はそれがただ優しいっていうだけじゃない、沖縄なりの厳しさも含んでいるって思うけど。
神様があるとしたら、その土地土地で違うんだと思う。北海道も好きだし本州も良いところたくさんあるけど、感じるものはそれぞれ違う。外国へ行った時も違った。

コメントを投稿