2010/09/15

秋だぜ

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iPhone3GSはなんとなくトイカメラ。カメラとして使いやすいとはいえないインターフェイス、甘いフォーカス、融通のきかない露出。でもそれがけっこう楽しい。
4はHD撮影までできちゃうくらいだから、まともなカメラになっちゃってるのだろうか。

今日は人の代行で突然降ってきた仕事。普段とは違うとこに行くと、ドライブも歩くのも楽しい。
目的地の文化センターの窓の外へふと目をやると、もうすっかり秋ですね。今年はほんとに暑かったから、空気が秋ですよと言っていても、なんとなくうそくさ~という感じだった。でもこうして風景も変わってきたら、納得しなきゃな。

帰り際、車に戻る前にすこしだけ外をぶらぶら。建物の脇を流れる小川に亀がいた。二匹いて、大きい方の一匹は石の上で甲羅干し。小さめのもう一匹は、うまく石の上に登れずに何度もずり落ちてた。結局登れなくて、しまいに諦めて、半分水につかったままぼーっとしてた。それでも悪くはなさそうだった。


くるりの新譜がとてもよかった。会社帰りに迷わず購入。
あっちへ行って、そっちへ行って、ここでまたひとつ落ち着きどころを見つけた感じ。地に足のついた、最高に良質なポップス&ロック。嘆きにも怒りにも囚われず、かといってありもしない素晴らしき未来を信じ込ませるでもなく、ただただ今ここを通り過ぎていく小さな輝きを音にふくませる。そんなアルバム。

2010/09/01

着地点

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父に付きあって、富士総合火力演習を見てきた。4時半に起きてさいたまから静岡へ。
総火演へ行ったのは小学生以来かな。父はもう長いことサラリーマンだけど、若い頃は自衛隊に所属していた。家が貧乏だったから、勉強しながら給料のもらえる防衛大へ入ったということらしい。
久しぶりに見る戦車砲や対戦車誘導弾は思いのほかすごい迫力で、耳が痛かった。安全なところから見ている分には男子として興奮するけど、ああ、戦争には行きたくないな。
人が点にしか見えない高度から降下するパラシュート。父も昔空挺団にいたらしい。今の体形からは想像できない。レンジャーもやっていたと言うから、あまり身体の強くない父としては相当無理していたのだと思う。




帰りには母方のじーちゃんちに寄った。
じーちゃんは13人兄弟の12番目で、上の兄弟はみんな戦争で亡くしたらしい。じーちゃんも志願して試験を半分合格していたのだけど、ひいばーちゃんが「うちはもう十分お国に尽くしたのだから、これ以上はうちの男を取らないでくれ」と、泣いて懇願したのだそうだ。じーちゃんはいっぺんに気持ちが変わってしまって、2次試験の答案は白紙で出してきたという。
当然先生には怒られ、非国民とまで言われたらしい。

そうしてめぐりめぐって、僕が生まれましたとさ。戦争はやめよう。